ショボイながらも仕事を若干こなしてみた。
そいでもって久々に【ランチ】なるものをしてみた。

うどん屋で。

哀しみを感じるような事は無い。
ランチなんて言葉を用いるからだ。昼飯(ヒルメシ)と言えば良い。
それにうどんは腹に溜まらず、消化が良い。

昼飯(ヒルメシ)にはベストなメニューでは無いだろうか。

こんな力説が一番哀しいのでは無いだろうか。



JPOPのお琴バージョンが流れる和風な昼下がり。
埃がかぶった招き猫がこちらを見つめている。

おなご4人がうどんを頼む。
きつね、月見・・・何を食うのかはお互いどうでも良い。
ワタシは絶対にカキアゲじゃ無いとイヤなんだけど、それがコダワリって訳でも無く、ただたんに好きって話なんだ。

そして、うどんが運ばれる。
お互いがお互いのタイミングで箸を割る。気に入らない割り方をしてしまっても葛藤は心の中で良いだろう。
生ぬるい茶を一口含む者もいれば、再度おしぼりで手を拭く者もいる。

しかしながら1つ共有しなければならない物がある。

七味だ。

マイ・うどんを目の前に順番を待つおなご達。
必然的に皆その赤い小瓶を目で追う。
右回りだったか左回りだったか定かでは無いが、順番が回ってきた1名が「後で良いので先に…どうぞ」と隣の者に譲った。

大したエンもユカリも無い者同士、一瞬「?」な感じの雰囲気が流れたが、説明を受ける必要も無くその「?」はすぐに「!」に変わった。

彼女は最後にその小瓶を受け取ると、中蓋を器用に取り外し、一気にうどんに振りかけたからだ。
きつねだったか月見だったかどうでも良いわ的に真っ赤なおうどん。

さっきまでの不干渉条約でも交わしていたかのような状況より一転、その場は興奮に包まれる。

「すごーい!辛くないの?!?」

「うん。すごいおいしいよ」

「へーー!すごいねー!」

「まだちょっと足りない位かも」

「えええ!じゃあさー激辛カレーとかも大丈夫なの?」

「うん。そこに更に七味かけちゃう」

「すごい!すごいねえ!!」

「そう、かなあ」

結局、彼女が食い終わるまで、一同、何かに挑戦する者を見守るかのような目で、時々「うわぁ」「辛そう」などと言いながら見つめていた。

ワタシの少し遠慮気味に言った、

「きっとベロの機能がおかしくなっちゃってんだろうね」

って言葉はかき消されてしまったようだ。



ワカラナイ。

ワタシニハワカラナイ。



どうして、どうして人は激辛なモノを食うと称えられ、食える事を誇らしげにするのだろうか。

そんなに すごい  のかー?



いつもそうなのか、サービスなのかワカラナイが、最後のスープまで全部飲み干した彼女。

推定体重は80kgくらいだろう。
失礼ではあるがビア樽系。

カプサイシンの威力に若干の疑問を持った午後12時45分位。

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