一応、社会のはじっこの生きとし生けるケモノなのでご近所にご挨拶なぞ・・・。

ちなみに貢物はソバでは無くママレモンなんだそうです。
ママレモンって!懐かすぃ響きです。
ママレモンだよ!⇒気に入ってます。

ご挨拶なんて対人恐怖症なワタシにはかなりの偉業である。極度の緊張を心に秘めながらも不自然なほどの笑顔を決め込み(〜のつもり)、ピンポンダッシュ・・・はしない!ちゃんとピンポンする。逃げたりなんかしない。ワタシはココにいる。ココに立っているんだ。・・・と言い聞かす無駄なキモチ。

ピンポンってこれまた古いけど。

まずは階下の家から。
急に踊り出すクセを持つ同居人の不揃いなステップに「ああっ!今のはもうワンステップだろ〜」とイライラさせるであろうから、確実にモノで押さえとかなくてはいけない。モノと言ってもママレモンだが。しつこいな。

ピンポ〜ン。

ああなんだこの緊張感。
ドアスコープからちゃんと自分の顔が見える立ち位置まで定める自分に誠実だな〜と気味悪いワタシ。

ピンポ〜ン。

・・・・・・・・・。

ちっ留守かよ!緊張して損した。

えっとじゃあ気を取り直して階上へ。
こちらはステップをお見舞いされる相手だ。
例え素敵なステップを踏まれても所詮ステップ。騒音です。大迷惑です。(ええ自分勝手ですとも)
「そこんとこ夜露死苦」
と適当な距離を取ってジャブを撃っとかないとね。
もちろんモノを渡して義理も作る。

ピンポ〜ン・・・っとあれ?鳴らない。

空室だった。
どおりで上からステップ音聞こえないな〜静かだな〜造りが良いンでないの〜なんて言ってたけどただの無人でした。

またまた空振り。

さあ大本命のお隣です。
何が本命ってやっぱ隣で生活変わるでしょ。
前の家の隣の学生らしき同棲カップルの女の「え〜だってぇ(ハート)」「うっそ〜やだぁ〜(ハート)」「わっかんな〜いい(ハート)」の訳も無く大声のブリブリっぷりに、毎夜鳥肌を立てながらも「半年もすりゃ化けの皮も剥がれる剥がれる剥がれる」と壁に向かって呪文を唱えておりました。そのおかげか数ヶ月後の早朝女の両親らしき人物が訪問。早々に退去なさって行きました。ドナドナっぽく。

って親の金で同棲すんじゃねーよってこのサル!

話が思い切り脱線転覆しかけましたがとにかくお隣は重要なのです。
まあ今回は部屋が広いので共通の壁はキッチンか物置部屋なのでフライパンや皿が飛ぶような古典的なケンカをされたり、しなければよっぽどの問題にはならないとは思うのですが。

っとピンポ〜ン。

・・・・・・・・・。

寒いな〜ママレモンが重く感じるよ。
慣れない自然風味な笑顔も引きつり出した。

ピンポ〜ン。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・。

いねーよ!ココも!

も、も、もしかすっとこのマンションには誰も住んでないんではないか!
と妄想入る前にヒマ潰し程度のノリでお隣のお隣にも行って見ることにした。
すでに緊張に飽きてる模様。

ピンポ〜ン。

へっ!ど〜せいねーんだろ〜へっへ〜。

「は〜〜い」

ビクッ!いたよ!いやがった!
いつものクセで逃げようかなと思った位にドッキリだ。

プックプクのマッルマルの赤子を抱いた20代前半の少し子育てに疲れた感が漂う主婦が笑顔で出て来やが・・・出て来た。

動揺しつつも平静を装い夜露死苦的な挨拶とママレモンを差し出す。

「んじゃ」と早々にも立ち去ろうとするワタシに彼女は食い下がる。

「このマンションに友達がいないの〜仲良くしてね〜」


「イヤです」

なんて言えない。

「友達作る必要があるのか」

なんてのも言えない。

「面倒くさいコトに巻き込むつもりか」

なんてのも絶対に言えない。


とりあえず「あまり家にいないけど何かあったら○×△□・・・」と最後のコトバを軽く濁しておく得意技を出しておきました。ああこれぞ社会人。

思いっきり家にいますけどね。
ただの引きこもりですけど。

と日記を書いてるワタシにもピンポ〜ンが聞こえます。

・・・絶対に出ません。

ワタシを呼び出す場合は【念】でお願いします。


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